室井さんの“怖い話” (おさらい編)

TBSラジオ爆笑問題カーボーイ」のオープニングフリートークで、田中さんが
ドラマの共演者である室井滋さんの“怖い話”に触れてました。
田中さんは千原ジュニアさんから聞いたとという、“怖い話”。
もはや都市伝説と化していて、おそらくオリジナルとかなり変わっているだろう
ということで、ドラマの打ち上げの時に室井さんから直接、お聞きするんだとか。
ちなみにもともとは室井さんのエッセイに書いたもので、室井さんの知人の
体験談なんだそうです。

おいらは「ガキの使いやあらへんで!」のフリートークで聞いたくちです。
ということでおさらいしときましょう。

『ピース』を読んだ、けど。

ちょいと前まで、本屋さんは味方でした。
手書きのPOPで「オススメ!」「書店員の一押しです」なんて書いてあると、
純粋無垢なおいらは「ほほぅ、そうかそうか」なんて、素直におすすめのその本を
買いましたよ。
『神様からひと言』とか、『博士の愛した数式』とか、本屋さんのPOPで知って、
読後、書店員さんありがとー!と心の中で叫んだものです。

神様からひと言 (光文社文庫) 博士の愛した数式

だからこの本を大賞に選んだ「本屋大賞」に対し、かなりの信頼を寄せていました。


ところが。
昨年の第8回本屋大賞によって、その信頼度はかなり落ち込みまして。
あの本を、本当に全国の書店員さんが推したの…?
皆まで言いませんけど。
でも、、 何かの間違いだよね? ね?
「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」だもんね?


それでも、地元の書店員さんに対しての信頼は揺らぐところではありませんよ。
だって身近にいる、本のスペシャリストだもの♪
ということで、「意外な犯人、ラストのどんでん返し…もう参った!」とか
「この表紙をよく覚えておいてください、あなたはゾッとするはずです!」とか
POPに謳われていたこの本を読んでみました。

『ピース』(樋口有介

ピース (中公文庫)

ピース (中公文庫)


で、読後。


うーん。
ミステリー小説は謎解きがキモで、読む側の推理を裏切るような展開になれば
その意外性に大いに刺激となる訳だけど、

裏切りゃいいってもんじゃないでしょう?
ねぇ書店員さん?

オセロ・中島さんが洗脳うんぬんというのが芸能記事として連日報じられていた
ここ最近にタイムリーな結末と言えなくもありませんけど、
公安って思い通りに洗脳できるんだよぉ、て話が通用するなら、もうなんでも
ありです。そんなもん、荒唐無稽すぎて謎解きになるかっ!
そして、伏線をいろいろ張って、結局ほったらかしのもの多数。
思わせぶりな、ムダな人物描写多すぎ。
一見主人公のような梢路は、『 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』
でのナイナイ岡村さん演じた噛みつき魔・増田喜一と同じ、思わせぶりなだけで
結局要らないよね?
不必要だったのにさも犯人然とさせるためにいろいろと描写するものだから、
終わってみたら彼に関するもろもろが謎のまま放置されちゃって、読み終わると
気になってすっきりしない。

殺人にはそこに至らしめるための強烈な動機があるべきなのに、実行犯の動機が
薄いし、じゃあ裏で糸引く主犯がそこまでのことを綿密に計画して実行に移さ
なければならなかった動機がこれまた薄いし。
なにしろ、当時の発端となった事件から時間が経ち過ぎている。
20年後にふと中国のある事件報道を見て、たまたま常連客の妹が飛行機墜落事故で
亡くなっていて、たまたま昔その墜落事故現場に携わっていて、たまたまその時の
ふざけたガキどもが憎らしかった。
で、連続殺人を思い立って周到に計画・実行に移した…?

「私はどうも、偶然というやつが嫌いでしてなあ」

坂森巡査部長にこのセリフを言わせて偶然ではなかったことを匂わそうと、
ごまかそうとしているように思えます。
主犯の犯行動機がね、必然じゃないんですよ。
その説得力が残念ながら、ない。


坂森巡査部長はじめ警察官たちと、地元紙の記者・香村麻美の周りの会話が
とても面白いだけに、とっても残念。


そして書店員さん、とっても残念です。
期待してたのにー!

3月14日といえば、

ホワイトデーって、誰が定着させたんでしょうねぇ。まったく。
昔は(今も?)マシュマロが定番でしたけど、あのぉ、素朴な疑問なんですけどぉ、


マシュマロってもらって嬉しいですか?(爆


いえ、個人的に好んでマシュマロを食べようと思わないからなんでしょうけど、
綿アメ以上になんか、残念な気がしません?
おいらだけ??


ま、それはともかく。
3月14日といえば、そう、山口智充さんのお誕生日!おめでとうございまーす♪


ぐっさん、芸達者。
この方はもっともっとテレビで見かけておかしくないと思うんですけど、
今は番組を仕切れるか、瞬発力のあるコメントを言えるか、じゃないとダメ
なんでしょうかね。。


ま、それもともかく。
3月14日のホワイトデーというとおいら的にはこの曲を聴きたくなります。
岡村靖幸さんの「だいすき」。

何の気なしにPVを見ていたら、後ろの女性、山口美江さんだったそうで。。
(ー人ー

『日本人の知らない日本語3』を読んだ。

日本人の知らない日本語』シリーズ3冊目。
1册目、2冊目は「へぇ〜外国人にはこんな風に見えるんだぁ!」と上から目線で
笑っていられる余裕がありました。
んが、今回は「うっ、・・・日本人なのにこんなことも知らないなんて」と
思わず目線を落としてしまいそうな感じになりました。

とくに敬語はね。普段から意識して使っているつもりでも、改めて考えてみると
時に過剰に、時に誤って、使ってるもんだなぁと思っちゃいます。
尊敬語・謙譲語・丁寧語を説明しているくだりで、マンガ担当の蛇蔵さんから
「読ませていただきます」と「読まさせていただきます」について聞かれて、

海野さん : そういう時は「読む」を使役形にしてみて。
蛇蔵さん : 使役!? えーと「読ませる」?
海野さん :「読ま“さ”せる」じゃないでしょう?
      なら「読ませていただきます」が正解。

「〜ていただく」に入る動詞は使役形だからという説明で、あー確かに昔そんな
ことを習ったようなと思い出しましたけど、いつもはフィーリングでなんとなく
使ってますもんね。勉強になりました。

とこんな感じで、外国人向けというよりも、より「日本語の授業」という部分が
濃くなっていました。
その分、ユーモア部分も1冊目、2冊目より少なくなってるかなぁ、なんて。


あ、人々の「々」って漢字じゃなかったんですね!
おどり字っていうんですって。初めて知ったよー。

踊り字、躍り字(おどりじ)は、主に日本語の表記で使用される約物(特殊記号)の一つで、々、ヽ、ゝなどの記号を指す。おどり、繰り返し符号(くりかえしふごう)、重ね字(かさねじ)、送り字(おくりじ)、揺すり字(ゆすりじ)、重字(じゅうじ)、重点(じゅうてん)、畳字(じょうじ)などとも呼ぶ。
Wikipedia

さっきの「々」、「同の字点(どうのじてん)」って言うんですって。
おどり字には他に「一の字点(いちのじてん)」てのもあって、それぞれ以下の
ような使い方なんだそうです。

・「ゝ」・・・ひらがなの繰り返し記号
・「ヽ」・・・カタカナの繰り返し記号
・「ゞ」・・・ひらがなで濁点があるときの繰り返し記号
・「ヾ」・・・カタカナで濁点があるときの繰り返し記号

おいらまた、絵文字用の記号だとばかり(爆


日本語、奥深し。


日本人の知らない日本語3  祝! 卒業編

日本人の知らない日本語3 祝! 卒業編

「CAFÉ BLEU」

先日のTOKYO FM桑田佳祐やさしい夜遊び」で披露された「CAFÉ BLEU」が
とっても耳に心地よくて、ヘビロテで聴いてます。

Android向けには「CAFÉ BLEU」が聴けるアプリがあるらしいんですけど。
iPhoneアプリも出てくれないかなぁ〜。

正式に(?)聴くことができるのは、この曲をCMで使っている
「マウントレーニア」のwebサイト
だけですね。

このCDはいつ頃発売されるんでしょう?待ち遠しい。。

3.11の日に。

昨年3月11日、東北大震災で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。



前日の3月10日、TOKYO FM桑田佳祐やさしい夜遊び」は「震災、あれから1年」という
お題でDate fmエフエム仙台)からの放送でした。特別ゲストとして、原由子さんもご一緒で。

桑田さんが、ビートたけしさんの言葉が紹介してました。

 「この震災は、2万人が亡くなったひとつの大きな震災というのではなく
  ひとりの尊い命が亡くなった事故が2万件同時に起きたということ」

桑田さんも「重たい、説得力のある言葉」と語っていましたけど、個々にとっては
たったひとつの大切な人の命が失われた、ということであって、被害者の総数を尺度に
語るべきものではないということでしょう。


中盤、リスナーから、漫才コンビサンドウィッチマン・伊達さんのブログで桑田さんの
宮城ライブDVDを週3回観ていると書かれていたとのメールがありました。

このDVD、超いいんです!桑田さんが宮城県や東北に対してスゴく気を使いながら、でも普段の桑田テイストで…とにかく超満員のお客さんは大盛り上がり!たまに涙も。。
僕はこのDVDを買ってからしばらく経ちますが、今でも週に3回は見ちゃう。
とにかく、お客さんが桑田さんに対して涙ながらに感謝してるんです。
で、桑田佳祐さん自身も、ガンを克服して初めての大きな会場でのライブなんです。
是非、とにかくスゲー良いので御覧下さい☆
「サンドウィッチマン伊達のもういいゼ!」

このブログを読むと、ライブを開催した場所が慰安安置所として使われていた
宮城県総合運動公園総合体育館「グランディ・21 セキスイハイムスーパーアリーナ
であり、音楽の聖地としての再開に際し、被災地を盛り上げるのに一役買うと
桑田さんが名乗り出たことが記されていました。
桑田さんは今回、ライブを開催したその場所に、復興の願いを込めて3本の
ソメイヨシノを植樹したとのこと。


そして終盤。ジャーナリストの上杉隆さんがご自身のラジオで、3.11以降の自粛ムードの中、
この曲をかけられるんじゃないか、むしろかけるべきなんじゃないかと思ったとして
サザンオールスターズTsunami」を流したという話がリスナーのメールで紹介されました。
それを受けて。

「『Tsunami』のメールね、ホントにあの、上杉さんにはもうお礼を言いたいですけどね。
 とにかくあの・・・私もいろいろ葛藤もありました、震災直後、
 でまぁあの、空気を読むわけじゃないんですけども、まぁいろんなね、被害だとか、
 被災された方とか、遺族の方達から、その中にもファンの方達もたくさんいらっしゃって、
 お手紙なんか見ているとね、やっぱりこの歌を歌う、…なんだろ、んー
 なんかモチベーションになかなかね、つながらなかったというのがあってね。
 えー、だからそういう意欲につながらなかったんで、ただ上杉隆さんがほんと、
 歌詞の内容まで含めてね、今だからこそ、と言ってくれたことにはホント感謝するんですけど、
 できたらこの曲をね、また多くの人が、こうなんていうんですか、悲しみの記憶薄れてね、
 心の傷が癒えてですね、でそのぜひ『Tsunami』をサザンで歌ってくれと、
 そういうムードというか空気というかな、がしてきたら本当の意味での復興、振興のね、
 象徴になるような思いでね、歌える日が来たらいいなと思ってるんですけど」

Tsunami」を普通に聞くことができる、歌うことができる、そんな日が来たら
それは見た目だけでなく心の部分でも復興したんだ、振興したんだという証になる、
そういう象徴となる日が来ることを願っている、という桑田さんの思いだったと思います。
Tsunami」という言葉の響きだけでどれだけ辛く苦しい思いをさせるのか、それは
言葉をメロディーに乗せて聞く人の心に届けることを生業として長年続けてきた人が
もっともよくご存知でしょう。
歌詞は“涙もろい過去”を、“深い闇から夜明けが来る”ように乗り越える
“本当は見た目以上 打たれ強い僕がいる”んだ、という内容で、いわば
恋愛においての「復興」「振興」といっても言いすぎじゃない。


被災地で被災された方々が「Tsunami」という言葉をはねのけるぐらいに、
精神的に復興する日が来るといいな。
そう切に願っております。

『チェイサー』を観た。

DVDレンタルってとってもありがたいんだけど、これも良し悪しだなぁと感じるときがある。
いちばんのデメリットは、観ている側に緊張感がない、てこと。
自宅で、連れと観ている時なんか、まさにそう。
観ながらつい、つい、喋っちゃう。
これが良くない。
『チェイサー』を観ていたら、連れが横から
「あの人、(サザンの)桑田さんに似てない?」
この一言で、この作品の世界にのめり込むのにどんだけ苦労したか。

教訓
 連れと家で映画DVDを観るときは、“バッテンマスク”が必要。

 



上記のような妨害工作をかいくぐりながら、『チェイサー』を観ました。

桑田さん似のジュンホが経営するデリヘルで、派遣した女性が相次いで失踪する。
それら一連が共通する客だと気づき、警察に捜査を依頼するも軽くあしらわれてしまう。
引き抜きか?売り飛ばされてるんじゃないのか?
運よく探していた客にぶち当たり、とっ捕まえて警察に突き出す。
一件落着。

と思われた。
そこからが、この映画の不気味で残酷な、救いようのない世界のはじまりだった。


観終わって、しばらく沈黙。
連れが「なんなの、これ」
おいらも、なんなんやろね、と応える。
連れは「観る側に無力感を与えっぱなしで終わったらダメだって」
なんていうんやろ、救いのない映画やったねぇ、とおいら。
連れ、「あの女刑事はなにしてんのよ!仕事できないんならさっさと辞めてしまえ!」
2時間前に、ジュンホが桑田さんに似てるとケラケラ笑ってた人と同一人物だとは
とても思えない。
┐(´ー` )┌

“何やってんだよ。”
最初はー個人に対して思っていたことが、集団になり、組織になり、そして
正しいと思っている、信頼しているものに対する憤りと不信感になり、
行き着くところは無力である自分自身に返ってきます。
なんでこんな後味の悪い結末の作品を撮ろうと思ったんだ、この監督は。


観終わってから調べてわかったことですが、この作品は実際にあった猟奇的連続殺人事件
ユ・ヨンチョル事件」をベースに作られた作品であったと。


ソウル20人連続殺人事件
2003年9月24日、ソウル特別市江南区新沙洞で某大学名誉教授夫妻が殺害された。その後、2004年7月に犯人が逮捕されるまで、主に富裕層の高齢者や風俗嬢の合計20人が殺害された。

犯人はソウル生まれの男で、中学1年生の時(14歳)に父を亡くし、中学卒業後は工業高校に進学したが、高校2年生の時に窃盗事件を起こして少年院送致となり高校を中退、それ以来転落人生を歩むことになった。
その後、21歳の時に風俗嬢の女性と結婚したが、結婚後も窃盗や性犯罪を繰り返し、合計11年間を刑務所で送った。2002年5月に、妻は男に愛想が尽き、離婚訴訟を申し立てて離婚に踏み切った。後年、犯人が風俗嬢をターゲットにしたのは、(風俗嬢だった)妻に対する当て付けの意味もあった。

逮捕後、犯人は合計26人を殺害したと供述し、当局は最終的に21人の殺害について起訴したが、その内の1人は後に別の連続殺人事件(ソウル西南部連続殺人事件)の犯人の仕業であることが明らかになった。2004年12月13日、ソウル中央地方法院は犯人に死刑を言い渡した。そして翌2005年6月に死刑が確定した。
Wikipedia

もっと詳細に伝えているサイトもありました。詳細を知れば知るほど、驚愕するような内容で、
埼玉愛犬家連続殺人事件を映画『冷たい熱帯魚』で知って、『共犯者』を読んだ時の衝撃を
思い出しました。
このことを知って、『チェイサー』に対する印象が変わりました。

追って追って追いかけたのに、生きていたミジンを結局救うことができなかった。
憎むべき殺人犯の姿が見えていながら、殺しを重ねることを阻止することができなかった。

子供から母親を奪ってしまったことに加えて、元刑事として犯罪阻止ができなかったことに
対する無力感、絶望感。


こんな思いをするのは映画でだけにしたいなと思いながら、同時に、映画を見なけりゃ
こんな思いはできないだろうなとも思う。
好むと好まざるとに関わらず、観ておくべき映画と言っていいんでしょう。